無題

今回の滞在で、3度ほど人身事故によるアナウンスを聞いた。ほんの一週間ほどの間に。
毎度のことながら、ウンザリだ。
この国では毎日100人の人が自らの命を絶っている。と言っても、この数字は遺書を書いて死んでいった人の数であり、その他の変死を入れると年間18万人になるそうだ。わざわざ遺書を書いて死ぬ人がどれだけいるかなんて想像もつかないが、少なくとも自殺者のほとんどはうつ病を発症した状態だと思われるので、遺書を書く余裕のある人は少ないはずだ。年間3万人が遺書を書いて死んでいるわけだが、残りの15万人が全員未解決の殺人事件だとしたらとんでもない国だ。多く見積もって2万人程度の未解決殺人事件があったとしても、年間13万人が自殺していることになる。1日にすると360人。4分に一人自殺している。人身事故などは、言葉の通り事故扱いだろうから、本来の数字は計り知れない。先進国の中ではダントツの数字だそうだ。
とても素敵な国ではあるけれど、このことは、日本の抱える何よりも大きな問題だと思う。
この社会が間違った方向に向かってることを、本当はみんな気づいてるのに、後戻り出来ないというか、きっと目を背けているんだと思う。

とまあ、この記事をハンバーガー片手に書いているわけだが、不謹慎か否か?
いや当たり前だ。僕には関係のない話だ。

ただ、死んでいった人もずっと前にはそう思っていたに違いない。自分には関係ないと。

このハンバーガーを食べ終える頃にはまたひとつ命が消えていくんだな。